¥6,600
●店頭で展開していた特集から、おすすめのタイトルをセットにしています
店頭特集:戦争と日本
特集期間:2022年8月1日〜8月21日
・絵で読む広島の原爆/那須正幹 文 西村繁男 絵 (福音館書店)
・それでも、日本人は「戦争」を選んだ/加藤陽子(新潮社)
・戦争とおはぎとグリンピース/婦人の新聞投稿欄「紅皿」集(KADOKAWA)
・総員玉砕せよ!/水木しげる(講談社)
・トンネルの森1945/角野栄子(KADOKAWA)
〈本の紹介〉
●絵で読む広島の原爆
「広島の原爆」といってもそれはただ1日のことではありません。
原爆は年月をかけて開発されたものであり、広島には原爆以前の人々の営みが、また、被爆後は現在まで繋がっています。そうした原爆にまつわる全体像を、膨大な資料や証言をもとに記録したこの絵本は、子供だけではなく大人にとっても、大きな学びのある一冊となっています。
●それでも、日本人は「戦争」を選んだ/加藤陽子(新潮社)
日本近現代史の専門家の著者が高校生に行った講義を書籍化したものです。昨今再び「戦争」は日本に限りなく近づきました。私たちが社会の様々な状況に対し評価や判断を下す際、過去の事例はその材料となります。改めて自国の戦争の背景や経緯について学びたい方にぜひ。
●総員玉砕せよ!
従軍兵であった水木しげるが、戦地での兵隊たちの日常を淡々と描いています。静かな日常とその線上で始まる殺りく、それらの全記録が、戦争の無意味さ、悲惨さを語っています。著者が後世に残さなければならなかった戦争の現実。一人でも多くの方に読んで頂きたいです。
●戦争とおはぎとグリンピース
1954年西日本新聞が女性読者に向け「日々の明るい経験や意見、主張や真実の声をほしい」と呼びかけ、紙面上に投稿欄“紅皿”が開設されました。そこに寄せられたささやかで、優しく、力強い声の数々。戦争は決して戦地だけのものではありません。
●トンネルの森1945
1945年、もし10歳の自分がそこにいたら、世界はどのように見えるでしょう。
読み手がそう想像しやすいように、著者は当時の経験を語ります。私たちが忘れてはならないのは、戦争という長い期間に生きた全ての世代に、それぞれ忘れられない記憶があるということです。
「戦争と日本」
毎年夏を迎えると戦争の面影を感じます。
終戦記念日があり、そして語り継ぐ人がいたからこそだと思います。
反戦を訴えることばが戦争を経験したことのない世代にとって
ただのお題目のように響くこともあるかもしれません。
しかし戦争はただ過去のものではなく、自国だけの問題ということでもありません。
ウクライナでの戦争の報道を見ればそれは明白なことです。
過去の戦争が残した傷跡、そしていまも行われている戦争の悲惨さ。
目を背けずにそれらと向き合うことが、平和を実現するための第一歩ではないでしょうか。