¥6,831SOLD OUT
●店頭で展開していた特集から、おすすめのタイトルをセットにしています
店頭特集:いつまで争うの?
特集期間:2021年8月2日〜8月22日
・「許せない」がやめられない/坂爪真吾(徳間書店)
・「空気」と「世間」/鴻上尚史(講談社)
・「差別はいけない」とみんないうけれど。/綿野恵太(平凡社)
・けむたい後輩/柚木麻子(幻冬舎)
・彼女は頭が悪いから/姫野カオルコ(文藝春秋)
〈本の紹介〉
・「許せない」がやめられない
スマートフォンでインターネットにアクセスすれば、いつでも接続できる中毒性の高い感情、それが「怒り」です。現代におけるこの「麻薬」を、本書は4つの「許せない」に分類&分析。怒りに囚われない生活をデザインするためにぜひ読んでみてほしい一冊です。
・「空気」と「世間」
「空気」を読み、「世間」の目を気にする。そうできない人は当然、できる人だって息苦しいのが日本の社会。筆者が、私たちを悩ませる「空気」の正体を追究するうちに見えてきた「世間」との関係。両者の重苦しさを取り払う方法を知りたい方に是非。
・「差別はいけない」とみんないうけれど。
差別はいけない、と声をあげるだけでは(差別を)解決できないという問題。本書は「アイデンティティ」と「シティズンシップ」という差別に反対する論理を説明することで、この問題が持つさまざまな背景に迫ります。少々ややこしくとも腰を据えて読むべき一冊。
・けむたい後輩
友情や羨望には優越感や嫉妬といった感情が伴うこともしばしば。文学少女気取りの栞子、栞子を慕う世間知らずの後輩・真実子。二人の関係にイラつく美里。舞台は女子大。三人の関係の行き着く先は…。胸に突き刺さる成長小説です。
・彼女は頭が悪いから
『いやらしい犯罪が報じられると、人はいやらしく知りたがる。』そんな一文から始まる本作。集団強制わいせつ事件の被害者・美咲は本当に東大生の未来をダメにした「勘違い女」なのか? 「勘違い」とは? 現代社会に潜む病理が浮き彫りにされた傑作です。
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「いつまで争うの?」
日本の夏、といって連想するものはいろいろありますが、そのうちのひとつが「戦争」では。
太平洋戦争にまつわる作品や報道を目にし、耳にする時期ですよね。
決して忘れてはいけない過去ですし、これからもあってはいけないこと。
戦争をよし、と思う人はきっといないはずです。
しかし平和な時代でも、人間はどこかで争い続けていますし
差別、非寛容、他者への攻撃性は増しているようにすら思います。
離れた国や、遠い時代の話としてだけ戦争を捉えるのではなく、
むしろ自分たちのなかにある「暴力」を認識することが、争いを止めることにつながっているのではないでしょうか。