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●店頭で展開していた特集から、おすすめのタイトルをセットにしています
店頭特集:感情、その不思議な発明
特集期間:2021年6月21日〜7月12日
・死を悼む動物たち/バーバラ・J・キング、秋山勝 訳(草思社)
・感情の正体/渡辺弥生(筑摩書房)
・怒りについて/ルキウス・アンナエウス・セネカ、兼利琢也 訳(岩波書店)
・孤独の発明/ポール・オースター、柴田元幸 訳(新潮社)
・恋するアダム/イアン・マキューアン、村松潔 訳(新潮社)
〈本の紹介〉
・死を悼む動物たち
科学において人間のような感情を動物に投影することは、長い間禁じられていました。しかし、死んだ子を離そうとしないイルカや、仲間の遺骸のうえに木の葉や枝をかぶせる象の姿に、動物たちの深い悲しみを感じずにはいられません。死を悼む動物たちの姿に心が揺さぶられる一冊です。
・感情の正体
自分でもなかなか思い通りにはいかない”感情”。社会に生きる上で、自分や他人の感情と上手に付き合うことは大きな課題です。では、そもそも感情とは何なのでしょうか。そのメカニズムや、成長過程での特徴を理解することは、自分の感情を上手に乗りこなす第一歩かもしれません。
・怒りについて
「どうしたら怒りを和らげることができるか」について執筆してほしいと友人から求めれられたセネカ。「何にもまして怒りを恐れたのも無理はない」と受け止めた上で、怒りを分析し、そしてどう対処すれば良いかを論じます。「怒り」の取り扱いは、2000年前も今も変わらず人間にとって大きな課題です。
・孤独の発明
父の死を伝え聞き15年ぶりに帰郷し、数々の遺品と対峙する「私」。曖昧な記憶を辿っていくと、そこには人を寄せ付けないような父の孤独がありました。そして、それは祖父の死にも繋がってゆきます。詩的に綴られた情景を辿って人間の孤独に向き合った作品です。
・恋するアダム
男女の三角関係。そこに当事者としてアンドロイドが加わったら、どうなるでしょう。機械の持ち主であるチャーリーは自分の恋路のために、機械を壊す権利はあるのか。そもそも、AIは人間を愛することができるのか。人間とは、生命とは何か。ひとつの恋から、生命倫理の問題に迫る物語です。
・
「感情、その不思議な発明」
人と人とがわかりあう部分は、繊細な部分。
「感情」については、誰しもが一苦労です。
何の気もなしに言った言葉が誰かを励ますこともあれば、傷つけることもある。
そこにはっきりとしたルールはないから難しいですよね。
ひとりひとり違う人間同士がいっしょに生きていくためには、
感情を「コントロールすること」は大切なことです。
一方で、そんな規律からこぼれ落ちるものに魅力を感じたりするのも人間という存在の面白さ。
単純な言葉では片付けられない事情がそこにあるのだと思います。